2007年03月30日

夏目漱石と和歌浦の景観



昨年の講演会から・・・
明治44年8月 夏目漱石が初めて和歌山へ来て講演した。
当時東洋第一と云われたエレベータが和歌浦の奠供山(てんぐやま)にあった。
当時はその下の玉津島神社は荒れ果てていたそうだ。
夏目漱石がエレベーターに乗った感想をもらしている。
「東洋第一海抜二百尺と書いたエレベーターが宿の裏から小高い石山の頂きへ絶えず
見物を上げたり下げたりしているのを見て私も動物園の熊のように鉄の格子の檻の中に
入って山の上へ上げられた。あれは生活上別段必要のある場所にあるわけでもなければ
それほど大切な器械でもない、まあ物数奇である」
と書いています。
漱石は電車に乗って(当時すでに市内電車が走っていた)紀三井寺へ上っている。
西国三十三カ所・第二番目の札所、紀三井寺は高い石段がある。
石段を見上げて嘆声を漏らしたとのこと。
漱石の和歌山での講演は「現在日本の開花」と題することであった。
以上は、桐蔭高校、梶川教諭の講演より抜粋漱石が見物した和歌浦の玉津島神社や奠供山、片男波、妹背山などは
私、彦左の大好きなところです。その歴史を見て感動しました。
今度は是非近いうちに紀三井寺をアップしたいと思っています。



http://blog.mkishi.jp/200603/article_26.html  


Posted by 彦左 at 06:34Comments(0)歴史